V・S・ナイポールによる文章を書く上でのルール7選

どんな時代になってもその教訓を失わないV・S・ナイポールさんによるライティングルールを紹介します。
Do not write long sentences. A sentence should not have more than 10 or 12 words.
①長い文章は書かないこと。一文は10語か、せめて12語以下にするべし。
日本語で言うと12文節くらいにすべしという事でしょうか。 ひとつの文章の中で入れられる全ての位置に「〜ネ」を入れると文節に区切ることができます。 ↓ ひとつのネ/文章のネ/中でネ/入れられるネ/全てのネ/位置にネ/「〜ネ」をネ/入れるとネ/文節にネ/区切るネ/ことがネ/できますネ(ちょうど12文節)
Each sentence should make a clear statement. It should add to the statement that went before. A good paragraph is a series of clear, linked statements.
②ひとつひとつの文章に明確な主張を持たせること。また、その前の文章を補足するものでなければならない。良い段落とは、一連の明確でつながりのある文章の集合である。
1文1メッセージを徹底する。その上で、1つの段落内で話があっちこっちに飛ばないようにするということですね。
Do not use big words. If your computer tells you that your average word is more than five letters long, there is something wrong. The use of small words compels you to think about what you are writing. Even difficult ideas can be broken down into small words.
③長い単語は使わないこと。もしあなたが使う単語の長さが平均5文字以上なら、何か問題がある。短い単語を使うことで、自分が何を書いているのか考えながら書ける。難しい内容こそ、短くシンプルな単語で語ろう。
これは日本語で「5文字」と置き換えるのは難しいと思います。 個人的には、絶対日本語で言い換えられそうな流行りの横文字を使うビジネスマンを反面教師としてイメージしています。こういう人
Never use words whose meanings you are not sure of. If you break this rule you should look for other work.
④意味をわかっていない単語は絶対に使わないこと。もしこのルールを破るなら、書く仕事は辞めなさい。
覚えたての難しい言葉を使いたくなる気持ちをグッと我慢しましょう。 どうしても使いたいなら、辞書でひいてから使いましょう。
The beginner should avoid using adjectives, except those of color, size and number. Use as few adverbs as possible.
⑤初心者は、色、大きさ、数以外の形容詞を使わないこと。副詞はできるだけ使わないこと。
これは、人に何かを伝える上では間違いないルールです。 ただ、映画の感想を書く際などは別だと考えています。 人に伝えることよりも自分の複雑な心象を正確に記録することを優先する場合は、この限りではないでしょう。
Avoid the abstract. Always go for the concrete.
⑥抽象的な表現は避ける。常に具体的に。
一般化した表現をする際は、ざっくりとした表現ではなく、具体的な例えを添えることを心がけます。一般化した一文を語った後に、具体例を添えるのが良さそうです。
Every day, for six months at least, practice writing in this way. Small words; clear, concrete sentences. It may be awkward, but it’s training you in the use of language. It may even be getting rid of the bad language habits you picked up at the university. You may go beyond these rules after you have thoroughly understood and mastered them.
⑦少なくとも半年間、毎日これらの方法で文章を書く練習をする。短い単語、明確で具体的な文章。ぎこちないかもしれないが、言葉の使い方の訓練になる。大学で身につけた悪い言葉の癖を取り除くこともできるかもしれない。これらのルールを徹底的に理解し、マスターした後で、その先に進むこともできる。
継続は力なり。 ブログをやっていない人でも、Xのポストでも、LINEトークでも、会社のメールでも、実践の場はたくさんあります。