映画「ジョーカー」レビュー:最も恐るべき凶器は狂気である
作品情報
タイトル:ジョーカー
公開年:2019年
上映時間:122分
監督:トッド・フィリップス
あらすじ:
公開年:2019年
上映時間:122分
監督:トッド・フィリップス
あらすじ:
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。 都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。 笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか。 (Filmarksより)
感想・評価
- 初鑑賞(2019.10.06)
病床の母を介護し、自身の心の病とも闘いながら、コメディアンを夢みて貧しく生きる男が、悪のカリスマになるまでの顛末を描いた映画。
久しぶりに、震えるほど凄まじい作品を映画館で観られた。
アメコミヒーローものの要素は一切ない
生々しい社会の中なかで追いこまれた1人の男が罪を犯すという、究極的にはそれだけの、現実的な話。
痛ましい顛末と、それを色塗る演技・映像・音楽…
すべてがとてつもない凄みをはらんでおり、
ジョーカーという男のなかで育まれた“悪”が
どれだけ大きく色濃いものかが感じとれてしまい、圧倒される。
- 2回目鑑賞(2019.10.19)
最初に鑑賞して以来ずっとこの映画が頭から離れず、
一緒にみた友人と議論しつづけていたこの2週間。
我慢できなくなり2度目の鑑賞。
冗談抜きで、最初から最後まで泣きっぱなしだった。
★9から殿堂入りの★10に格上げ。特別な映画だ。
全ての歯車が崩れ落ち、バスルームで覚醒するシーンがあまりにも神々しい。
このシーンから受けたフィーリングは、いつまでも僕の中の特別なものとしてのこるだろう。
視聴リンク
採点
この映画の評価は…
★10:別格の思い入れ。殿堂入り。