Hudson Mohawkeさんが完全覚醒した件
Hudson Mohawkeと僕
僕は物心ついた頃からビートの虜だ。
2000年代のヒップホップやR&Bをルーツに、多種多様なブラックミュージック・ビートミュージックにハマってきた。
Hudson Mohawke(以下ハドモ)の1stアルバム「Butter」は、そんな僕が音楽的に最も多感だった大学時代にド直撃。
それはそれはもう大変な衝撃作だった…
こんな新しくてノレる音楽があるのか!!
気のおけない友人たちと大はしゃぎしながら爆音で聴きまくったものだ。
流行り廃りはある。
が、社会人になってからもハドモのことはずっと愛している。
「Chimes」がAppleのCMに使われて大はしゃぎしたり、友人たちとカラオケの配線を勝手に自分たちのMacBookに繋ぎ変えて当時の新アルバム「Lantern」を爆音で流しながら酒をのみ大騒ぎをしたりと、とにかくハドモは特に思い入れのあるミュージシャンの1人だ。
ハドモは音楽的には大変素晴らしいのだが…
2009年前後の当時ビートシーンを揺るがしていたJames BlakeやFlying Lotusなどが遥か高みへ突き抜けていったのに対し、どうも今でもずっとナードシーンに燻りつづけているように見受けられる。
最近出したアルバムもなんかずっとキモいジャケットだし、せっかく才能があるのに売れていこうという姿勢があまり感じられないのをやや心配していたが…
ハドモの新譜の様子がおかしい
百聞は一見に如かず…
まずは、6月末にリリースされた、新アルバム「Cry Sugar」発売にむけたティザー動画をご覧いただきたい。
これだけでも「ンッ?」となるが…
僕は、つい先日リリースされた「Cry Sugar」収録曲の「Stump」のオフィシャルMVを観て確信した。
あまりにもサイケデリックじゃなかろうか?
(映画でいったら「AWAKEN」くらいのストレートさ)
およそ今までのハドモと同一人物とは思えない。
ていうかビート鳴ってないし!
しかし同時に、「これがハドモに他ならない」ということも強く、強く感じる。
だって、彼のシンセの音なんだもの。
もう1曲、先行リリースされてる「Dance Forever」も聴いてほしい。
僕たちのハドモだ!!!
ビートはモロにハドモのそれ。
でも、今までのハドモの芸風と違って、シンセが控えめだ。
ハドモといえば、狂ったビート×狂ったシンセで僕たちを酩酊させるワルい音が特徴だった。
しかし、新譜のこの「Stump」と「Dance Forever」の2曲からわかること…
ビートとシンセで僕たちを翻弄しつづけてきた彼は、とうとうビートだけ・シンセだけで人を感動できる存在にメガシンカしてしまったのだ!
ハドモよ、色褪せない興奮と感動をありがとう。
僕は8/12(金)「Cry Sugar」発売の運命のXデーが今から楽しみでならない。
今回も必ずや古き友人たちを招集し、大騒ぎしながら爆音で聴くことを誓います。